Airbnb(エアビーアンドビー)には、ゲストとホストの双方を守るために補償保険や保証金制度など、さまざまな対策や方法が用意されています。
トラブルは起きてほしくないものですが、万が一ということも。そうしたときに対策があることで、トラブルを未然に回避できたり、最小限に納めたりすることができるのです。
今回は、そのなかの保証金制度についてご紹介します。
「Airbnbの保証金」ってどういうもの?
Airbnbだけに限らず、保証金制度を敷いている宿泊施設は昔からあります。これは、宿泊者が万一備品などを壊した際のため、宿泊時にプラスアルファとして保証金を前払いしておくという制度です。
利用者が滞在期間中にものを壊すなどした際は、支払った保証金から弁償額を支払うことになります。Airbnbにおける保証金制度も、同じ考え方の制度となっています。
Airbnbの保証金はいくらくらい?支払いのタイミングは?
ホテルや旅館では予約時・宿泊時に指定されている金額の保証金を支払いますが、Airbnbでは予約時に保証金を支払う必要はありません。
予約時に支払う金額は、宿泊合計金額のみとなっています。
<宿泊合計金額に含まれる金額>
・宿泊料金
・清掃料金
・追加料金
・Airbnbサービス手数料 など
Airbnbの保証金制度は、申込時に“何かあったら後から支払います”という契約を結ぶようなイメージです。一時的に支払うわけでも、クレジットカードの決済が発生しているわけでもありません。
なお、「保証金を必要とする・しない」は宿泊施設によってホスト側が事前に設定しています。さらに保証金の金額もホスト側が自由に決められる仕組みになっています。
実際に保証金の支払いが発生するのは、最長でチェックアウトから14日以内。ホスト側が保証金を申し立てることができる期間は、「次の宿泊客がチェックインするまで」「該当ゲストがチェックアウトしてから14日以内」と定められているため、この期間を過ぎてしまったあとの申し立ては無効となります。
どんなときに保証金を請求されるの?
ゲストが保証金の支払いを求められるのは、「Airbnbホスト保証」が対象にしているもののみに限られます。Airbnbのホスト保証で対象外となっているものは保証金の支払いを求めることができません。
宿泊施設内の家具や備品などを壊してしまった場合、保証金が請求されることも。ホストが請求の手続きを行うと、ゲスト側のダッシュボードにその旨を知らせるメールが入る仕組みになっています。メールを受け取ったゲストは、72時間以内に「問題解決センター」を経由して返信をする必要があります。
ホスト側が提示した金額に納得できた場合は「同意」を、同意ができない場合は「Airbnbに仲裁を依頼」をクリックし、同意できない理由を説明します。それに対する返信も、受信後72時間以内に行いましょう。
とはいえ、ホスト側もこうした手続きを即座に行うわけではありません。程度によってはホストから直接苦情を申立てられることもあるため、Airbnbは「当人同士で解決できるならば解決した方が良いですよ」というスタンスを取っています。
<Airbnbホスト保証対象外物品の例>
「現金、有価証券、収集品、希少価値のある芸術品、宝石、ペット、対人など」
ただし、こういったものに対して賠償義務が発生しないわけではありません。あまりにも被害が高額だと考えられると、一足飛びに警察への被害届の提出ということにもなりかねません。
民泊を利用する際には、備品をむやみに触るなどして壊すことのないよう十分に気をつけましょう。
トラブル回避のために!保証金は「万が一」のときのもの
保証金制度を利用している宿泊所であっても、賠償の必要が発生しない限り実際に支払いをすることはありません。ホスト側も、万が一のときのトラブル回避のために保証金を設定しているだけのようです。
通常の旅館やホテルを利用するときと同様、Airbnbの宿泊施設を利用するときも、室内の備品や家具などは大切に扱い、壊すことのないように過ごすことが大切。
また、もしも備品や家具を壊してしまった、破損してしまったという場合はすぐにホストへ連絡しましょう。